ユニフォームとしての
デザインにこだわり抜く

ティンバークルーについて理解が進んだところで、改めて今回のコラボレーションアイテムに話を戻そう。引き続きティンバークルーのスタッフに、今回のプロダクトのデザインのコンセプトやこだわりを聞いてみた。

「今回特にこだわったのは、あくまでユニフォームであるということ。社名がはっきり伝わって、揃って着たときにクルー感が伝わりつつも、うるさくならないようにデザインしました。ファッション性は意識せず、ワークウェア・ユニフォームとしてのデザインにとことんこだわることで、機能美というか、内面から滲み出る格好良さが引き立つ一着になったかなと。たとえば、どのアイテムにも社名のロゴや業務に関わるグラフィックが施されていますし、ネームタグなどワークウェア由来のディテールを入っています。もともと、United Athle Worksのアイテムは、コットン／ポリのイージーケアな生地や、使いやすいポケットの配置や動きやすいシルエットなど、作業服として優秀なアイテムだったので、それらを活かしながらデザインできたのが良かったですね」。

実はティンバークルーでは、今回のコラボレーション以前からオフィシャルのユニフォームを揃えている。オフィシャルロゴをあしらった白いTシャツとデニムのペインターパンツ、そしてシルバージュエリーだ。入社すると会社からこれらが支給されるのだという。

「僕らの仕事って、一日で木屑や塗料まみれになるんですよ。だから、いつもきれいでいられるように、汚れたらすぐに着替えようということで会社からユニフォームが支給されるようになったんです。もともと、今回コラボで制作したネイビーのワークシャツは社内で作りたかったアイテムでもありましたし、いつものワークウェアの延長線上でデザインできたかなと思っています」

実際に着用したスタッフにも話を聞いてみると、「毎日洗濯するし、ポケットに道具を入れたりボタンを開け閉めすることも多いから丈夫さは重要」「袖をまくる場面も多いので、リブがしっかりしている長袖Tシャツはありがたい」といったワークウェアとしての機能に加え、「擦れたり汚れたりしても味になる」「いつものティンバークルーの着こなしの上に羽織って様になる」とファッション面でも高く評価されていた。

「冒頭でもお話ししましたが、ティンバークルーは仕事も遊びも本気で取り組む。だから、作業中に着る服も含めてお洒落に楽しく仕事をしたいんです。今回のコラボレーションではそんな思いが伝わる一着が出来上がったんじゃないかなと感じています」。