ゆとなみ社(京都)
United Athle Works 1384-01 / 1759-01, United Athle 4487-01, United Athle Sports 5088-01江戸時代から日本人が培ってきた古き良き大衆文化、銭湯。経営者の高齢化や後継者不足を背景に減少傾向にあるものの、近年はファッションやユースカルチャーといった新たな文脈と結びつき、魅力が再発見される機運が高まっている。その旗振り役として注目されているのが、湊三次郎氏率いるゆとなみ社。“銭湯を日本から消さない”をモットーに、『サウナの梅湯』や『鴨川湯』、『源湯』など廃業予定だった銭湯を引き継いで、ニューウェーブ銭湯として新たな生命を吹き込む集団だ。今回はそんな彼らとコラボレーションを実施。ともに制作したユニフォームを通じて、彼らが考えるこれからの銭湯の在り方やワークウェアにかける想いに迫った。




[1枚目]サウナの梅湯の番台にてスタッフと談笑中のゆとなみ社代表・湊三次郎氏 [2枚目]蒸しがちな銭湯内の掃除も、吸水速乾機能を備えたドライTシャツで快適に [3枚目]開店を知らせる暖簾を掲げて。各店舗ごとに個性豊かなデザインが楽しめる [4枚目]薪は30~40分に一度焚べるのが常。エプロンには熱い想いを刺繍で施した







古さと新しさが交じり合う
新しい銭湯のかたちを目指して
地元のお年寄りからヒップな若者まで、多くの人々が訪れるゆとなみ社の銭湯。手掛けたのは、銭湯活動家であり代表の湊三次郎氏だ。まずは、その成り立ちから訊いた。
「始まりは、僕が大学進学で出てきた京都で銭湯に魅せられたこと。サークルを立ち上げて全国の銭湯を巡る中、次々に廃業していく状況をなんとかしたいという気持ちが生まれたんです。卒業後は一旦アパレルの会社に就職しましたが、銭湯への想いを捨てきれずにいる中、ひょんなきっかけから『梅湯』を引き継ぐことに。24歳の頃だったのですが、最初はとにかく苦労の連続でした。ロビーに布団を敷いて寝泊まりするくらい、1日中働いていましたから。でも、まわりの人達の支えやさまざまな仕掛けに加えて『テルマエ・ロマエ』や『サ道』といった作品で銭湯&サウナブームが来たこともあって、運営を軌道に乗せることができました。とはいえ、ここを若者だけの場所にしたいとは思っていなくて。地元の常連さんも、遠くから新規で来てくれる人も、みんなに銭湯の魅力が伝わってほしいと思っているんです。だから、銭湯コミュニティみたいなものもあまり推進していません。コミュニティによって人が選ばれてしまうのが嫌なんです。銭湯というのはあくまで生活の一部で、誰もが来られる場所であるべき。今、日本にはそういった場所が減ってきていますよね。“銭湯を日本から消さない”という僕らのモットーも、そんな日本の古き良きカルチャーを老若男女を問わず知ってもらいたいという願いが込められているからなんです」
そんなコンセプトを強く反映しているのが、銭湯全体に漂う昭和と令和をクロスオーバーしたような絶妙な空気感だ。「ゆとなみ社の銭湯はもともとの姿を活かすようにリフォームしています。全部をピカピカにするのではなく、ある程度生活感みたいなものも残しているのです。継業前からの常連さんも通いやすくて、若い人にも格好良いと思ってもらえる、そんなバランスを大切にしています。その点で言うとグッズを売っているのも同じで、若者に興味を持ってもらうため。お洒落に見えることって大切だと思うんです。格好良いお兄さんがやっている店に、お洒落な人が通っている、そういった憧れみたいなところに人が集まることでファッションやカルチャーは生まれるはず。だからこそ、商品開発も大事にしなければと思うのです」







機能的なユニフォームに
ファッション性と遊び心を
今回、コラボレーションユニフォームの制作で重要視したのは、マーチャンダイズでもこだわっているというファッション性。働く上で役立つ機能性を備えつつも、お洒落に楽しめるアイテムを作りたかったという。
「やっぱり気持ちよく働きたいので、汗がすぐに乾いてくれるとか、汚れや寒さから守ってくれるとか、そういう機能性は当然大事。さらに、お客さんや取引先のみなさんにお洒落なイメージを持ってもらうことも前述の通り、重要です。たとえば、このドライTシャツは汗をかく風呂掃除作業用としてセレクトしたのですが、機能素材の質感に合わせてテックな感じのデザインを入れています。スポーツウェアでしか使えないと思っていましたが、デザイン次第で格好良いユニフォームにもなると気づきがありました。実はUnited Athleのプロダクトは、以前からグッズ制作で利用しているんです。昔から使っているから、バリエーションがたくさんあってそれぞれシルエットがきれいなことも、耐久性やコスパが高いことも知っていて。今回はスタッフ用のユニフォームとして作りましたが、グッズとして商品化してもいいなというプロダクトに仕上がったなと思っています」






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サウナの梅湯(京都・五条)
地元の常連から観光客まで
世界中から愛される銭湯の聖地歴史ある老舗銭湯を継業し、2015年にリニューアルオープンしたゆとなみ社銭湯の1号店。京都駅にほど近い風情豊かな高瀬川沿いに位置し、老若男女・国籍を問わず多様なゲストが訪れる。定休日に開催されるイベントや多種多様なグッズなど入浴以外の楽しみも。
京都府京都市下京区岩滝町175
TEL : 080-2523-0626 / 営業時間14:00~26:00(土日のみ朝風呂6:00~26:00) / 木曜定休
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鴨川湯(京都・北大路)
色とりどりのタイルが歴史を紡ぐ
地域に根ざした小さな町の銭湯大正15年に創業した町の銭湯を2023年に継業。脱衣所に置かれた柳行李(やなぎごうり)の脱衣籠や浴場に広がる色とりどりのタイルなど、昔ながらの昭和レトロが満載。リニューアルで増設されたロビーには、個性豊かな椅子や古物が並び、見ているだけでも楽しい。
京都府京都市左京区下鴨上川原町56
TEL : 080-3916-6540 / 営業時間14:00~25:00(日のみ朝風呂8:00~25:00) / 火曜定休
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源湯(京都・西陣)
さまざまなカルチャーが交差する
ノスタルジックな古民家銭湯昭和3年に創業した古民家銭湯を2019年に継業。重厚感ある入口の暖簾をくぐれば、タイムスリップしたかのようなノスタルジックな空間が広がる。もともと店主の居住用スペースとして使われていた二階には、休憩スペースや個性的なショップ、ギャラリーが並ぶ。
京都府京都市上京区北町580-6
TEL : 080-3832-4126 / 営業時間14:00~25:00 / 火曜定休
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