STYLING GUIDE商品についての基礎知識
01「オンス(oz.)」という単位について
- 生地の重さを表す単位
「オンス(oz.)」 - 正確には1平方ヤードあたりの生地の重さを表す単位面積(oz/yd2)。
この数値が大きくなればなるほど重くなり、生地は厚くなります。
日本ではグラム(g/m2)が一般的ですが、Tシャツはアメリカから普及した製品なので、現在もヤード・ポンド法で表記されています。
<換算方法>グラム(g/㎡)=オンス(oz/yd2)÷0.0295

- 3.5オンス~4.9オンス
- 薄手から中厚手の一般的なTシャツ生地のイメージ。夏場は涼しく、寒い季節はアンダーウェアとして使用できる、通年活躍する汎用性の高い生地の厚さです。

- 5.0オンス~7.9オンス
- ヘヴィーウェイトと呼ばれる厚手生地で、型崩れが少なく耐久性があります。中でも6.5オンス以上は、スーパーヘヴィーウェイトと呼ばれ重厚感のある生地で最高クラスの厚さとなります。

- 8.3オンス~13.0オンス
- スウェット(トレーナー)生地です。裏パイル(裏毛)や裏起毛があり、吸湿性、保温性に優れています。
02自分らしくTシャツを着こなす
- シルエットについて
- 自分らしくTシャツを着こなす第一歩がシルエットの選び方。 シルエットと体との組み合わせ・バランスによってさまざまな表情を見せるTシャツは、シンプルだからこそ、そのときどきに合わせたスタイリングを叶えます。

- タイト・シルエット
- 細マッチョがカッコいいタイトシルエット。肩幅より肩ライン( 縫い目)が少し狭く、身幅もボディラインにほどよくフィットしているのが特徴です。身体のラインが強調されるため、細身の体格の人にオススメ。体型に自信があり、筋肉をアピールしたいときには、わざとワンサイズ小さめを選んだりします。

- ジャスト・シルエット
- Tシャツと聞いて多くの人が思い浮かべるのがこのシルエット。もっとも基本となる形でほどよい遊びがあるのが特徴。肩幅と肩ラインがジャストに重なっており、身幅にもちょうどよいゆとりがあり、大きすぎず小さすぎずちょうど良いシルエット。さわやかな印象を与えます。

- ビッグ・シルエット
- 大きめにゆったり着るシルエット。肩のラインが落ちて丸みを帯びたシルエットが、抜け感のあるストリートな雰囲気で今っぽさを演出します。ただ大きいだけではなく、ビッグシルエットで着ることを前提に袖丈などを計算したデザインのTシャツもあります。
- ネックライン(襟ぐり)について
- 首もとをしっかり隠す、鎖骨を見せる・・・ネックの形状や深さによって、いろいろな表現ができます。
それによって顔の大きさや長さの印象もコントロールできるほど。
顔の印象すら変えるネック選びも着こなしのための重要な要素です。

- クルーネック
- 最もベーシックな「クルーネック」。首にピッタリと合った丸い首もとでスポーティ感があります。胸元の肌露出が少ないため、清潔感の演出にも。首回りが小さいことでやや顔が大きく見える効果があるので、顔の小さい方は首もとがピッタリのネックを、やや顔が大きい方は首もとがゆるめものをお選びください。

- ラウンドネック
- クルーネックと同じ丸首の一種ですが、デザインを細かく区別するために名付けられました。首の付け根のラインに沿ってカットされているのでクルーネックよりもやや大きめ。清潔感をたたえながらもリラックス感を演出し、首もとの肌の露出が多いため、セクシーさをも表現できます。顔を小さく見せる効果もあります。

- Vネック
- 名前通り、V字にカットされた首もとのことをさします。もともとは、女性用につくられたネック形状で、肌の露出も多くセクシーな印象を与えます。直線的なカッティングのVネックは単体でドレスライクに見せ、顔を小さく首を長く見せることができます。インナーとしても重宝します。

- ヘンリーネック
- カットソーながらボタンがフロントに付いていて、シャツを着ているような雰囲気が演出できます。インナーの定番としてもおなじみで、抜群の使い勝手とセクシーにして骨太な印象が魅力。肌の露出をボタンで調節でき大きく開けることで顔を小さく首を長く見せる効果があります。
- スリーブ(袖)について
- Tシャツ姿をキメるのに欠かせないのが二の腕や肩の見せ方です。 肩幅を強調する、なで肩にみせる、肩を露出する、それらを左右するのが袖のデザイン。 これによって全体のシルエットやイメージが変わります。

- セットインスリーブ
- もっとも一般的なスリーブのことで、通常のアームホール(袖ぐり)の位置に袖を縫い付けたことをいいます。スタンダードに着こなすならこのセットインスリーブ。

- ラグランスリーブ
- 襟ぐりから袖下にかけて斜めに縫い合わせたスリーブ。クリミア戦争の際、イギリス軍のラグラン卿が負傷した兵士の服を脱ぎやすいように考案したものと伝えられており、腕を動かしやすいのが特徴です。配色の切り替えを楽しむ方、なで肩や肩幅の狭い人の着こなしにオススメです。

- スリーブレス
- 袖(スリーブ)のないもので、ノースリーブは和製英語です。暑い夏用に涼しく着用できるようにデザインされ露出した肩ラインを上品に演出し、気品と清楚さがアピールできます。
- カラーについて
- Tシャツの着こなしには、シルエットだけでなく、「色」の選び方も重要です。 たとえば、同じネックデザインのTシャツでも、色を変えることで印象をコントロールできます。 ベースカラーはホワイト・ブラック・ネイビー・グレーの4色が基本。ここではベースカラーの対極をなすホワイトとブラックで比較します。

- ホワイト
- ホワイトは実際よりも大きく見える膨張色です。信頼感や清潔感といったクリーンなイメージを与えるので好感を持たれやすく、「始まり」や「出発」などのイメージもあります。また、光を透過するので健康には一番良い色とされています。プリント加工には最適で、光を反射する最も明るいこの色はプリントの濃色を引き立てます。

- ブラック
- 引き締まった印象を演出したいならブラック。どの色よりも着やせ効果が高くほっそり見せてくれる収縮色です。光を反射することなくすべての色を吸収・遮断し、周囲の色を引き締めて目立たせます。他の色に与える影響が強く、色を組み合わせたときにはブラックのイメージが上乗せされます。強さや権威、神秘的な雰囲気を感じさせる色です。プリントは精悍で鮮やかな印象に仕上がります。