MATERIAL GUIDE素材解説
01糸の種類によってどんな違いがあるの?
- 同じ綿糸でも
2種類の糸があります。 - Tシャツ類に使われる綿糸には大きく分けて「カード糸」「コーマ糸」の2種類があります。
不純物や短い繊維を取り除く工程の程度によりグレード分けされ、品質や価格に大きく影響します。
02糸ってどうやってできるの?
- リングスパン糸と
オープンエンド糸の違いは? - 綿糸の元となる綿花の繊維は長さが数センチしかなく、そのままでは糸にすることができません。
綿花を一本の糸にするには、さまざまな工程があり、また、紡績(繊維の方向をそろえ、引っ張りながら撚りをかけること)の方法によって2種類の糸(リングスパン糸・オープンエンド糸)ができあがります。
- リングスパン糸
- 一般的な糸はリング紡績機でつくられており「リングスパン糸」と呼びます。しめ縄をつくる原理で紡績され、糸の表面は滑らかで強度のある糸に仕上がります。弊社のほとんどの製品がこのリングスパン糸を使用しています。
- オープンエンド糸
- 空気の流れで撚りを加えて糸にするオープンエンド紡績機で作られます。糸に適度な空気を含み、ガサ感があるのが特徴です。
- 「17s」ってなに?
- 「番手」といって糸の太さを表します。数値が大きくなるほど糸が細く軽くなります。
また、糸番手のあとの「s(シングル)」は1本の糸「単糸」を表します。
03ニットとテキスタイルについて
- ニット( 編み物 )
- Tシャツの素材はニット(編み物)です。ニットは、ループ(輪)を作りそのループに次のループを引っかけるということを連続していき、面を形成していきます。編み方ひとつで、肌ざわりや通気性、伸縮性が変わります。
- テキスタイル(織物)
- ジャケットやボタンダウンシャツ、トラウザーズ、バッグに使われる生地は、テキスタイル(織物)です。布帛(ふはく)とも呼ばれ、 基本的にはタテ糸とヨコ糸を直線に配列し、上下に交差させて平面にした生地です。織物の三原組織は、平織(ひらおり/タフタ)、綾織(あやおり/ツイル)、繻子織(しゅすおり/サテン)があります。
04ベビー向け製品のホルムアルデヒド対策
ベビー向け製品(90cm以下製品)
5001-02 5.6オンス ハイクオリティー Tシャツ(キッズ)90cm
5148-02 5.6オンス ベイビー ロンパース
5157-02 10.0オンス スウェット スタイ(裏パイル)
5158-02 5.6オンス ベビー カバーオール
※上記品番におきましては、ベビー用衣料として、以下の管理・対策を行っています。
- ①製品について
- 国で定める「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」に基づき、使用する生地及び付属品のホルムアルデヒド検査(厚生省令第34号 乳幼児A-A0=0.05以下)を実施し基準値以下の検査結果を得ております。
(実施検査機関:一般財団法人カケンテストセンター)
- ②環境について
- 製造工場、および国内物流倉庫において、ホルムアルデヒド環境測定を行い、ホルマリン空気移染についての予防対策を行っています。
※左記①の検査結果に関しましては、開示できますので必要な場合には弊社担当営業にお問い合わせください。 - 製品移送中のホルマリン移染
弊社倉庫よりお客様のお手元に届くまでの間の商品輸送や保管状況までの管理は行っておりません。
ホルムアルデヒドについての注意点
- ①加工の際の注意点
- 使用する加工用資材にホルムアルデヒドが含まれていると製品自体に必ず移染します。
加工の際に使用される資材の中にホルムアルデヒドを含有する可能性のあるものがあります。
そういった資材を使用されると、製品自体にもホルムアルデヒドが移染します。 - ※プリントのインクバインダーや抜染に使用する抜染剤、ワッペンの接着剤などに含有される物があります。
(詳細につきましては、お取り扱いの資材メーカー各社様へご確認ください。ノンホルマリンのバインダーなどがあります。)
- (対策)
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- ・製品を加工後(プリント等をした状態・完成品)での、ホルムアルデヒド試験を実施する。
→加工用の製品の場合、弊社の製品の試験結果だけでは、証明書とはなり得ません。 - ・加工後に製品洗いを行う。
→ホルムアルデヒドは水溶性です。加工後に製品を水洗いすることで、軽減・除去できます。 - ・ノンホルマリンの資材を使用する。
→インクメーカー・資材メーカー各社様におきましては、ホルマリンを含まないノンホルマリンタイプの各種資材を販売されております。
- ・製品を加工後(プリント等をした状態・完成品)での、ホルムアルデヒド試験を実施する。
- ②作業・保管の際の注意点
- 作業・保管環境の空気中にホルムアルデヒドがあると製品に空気移染する可能性があります。
家屋に使用される合板やフローリング・壁紙などに使用する接着剤や断熱材・塗料などはホルムアルデヒドを含有している物があります。
その場合、空気中にはホルムアルデヒドが存在します。
倉庫・保管場で移染する可能性もありますのでご注意ください。 - 品質評価団体(ボーケン・カケン・Q-TECなど)におきましては、空気中に存在するホルムアルデヒド量を調査する試験があります。
あらかじめ試験を受けられることをお勧めいたします。
- (対策)
-
- ・保管する商品は、1枚ずつ密封保管する。
- ・作業場・倉庫は換気を良くし、ホルムアルデヒドが滞留しないようにする。
- ・製品が直接触れる作業台などは、水拭きを定期的に行う。
ご不明な点やご質問等ございましたら、弊社担当営業または以下までお問い合わせください。
キャブ株式会社
品質・生産管理部 品質・生産管理グループ
Mail:info@cabclothing.co.jp