2003年7月13日生まれ、神奈川県出身。4歳から本格的なレッスンを開始し、小学4年生から日本のトップダンサーであるYOSHIE氏に師事。以来、国内外のさまざまなダンスイベントでキャリアを積む。2022年には、ダンスバトルイベント『Red Bull Dance Your Style 2022』に出場し世界王者に。現在はバトルイベントのみならず、幅広い舞台で活躍する。Instagram: @the_d.soraki_danceTHE D SoraKi 2022年、ダンス界の異種格闘技戦とも称されるフリースタイルダンスバトル『Red Bull Dance Your Style 2022』で圧倒的な表現力を見せつけ、日本人初の王者に輝いた稀代の天才ダンサー、THE D SoraKi。その様子はSNSを通じて広く拡散され、世界中で大きな注目を集めた。まさに“自由奔放”と表現するに相応しい彼の表現はどのように生まれ、現在のスタイルに至ったのか。United Athleとのコラボレーションアイテムの制作秘話も交えつつ話を聞いた。─まずはじめにSoraKiさんの表現方法について詳しく教えてください。ご自身のスタイルをどう捉えていますか?THE D SoraKi(以下、SoraKi)「自分のスタイルは、遊びの延長線上にあると思っていて。クラブで思うままに踊っている感覚そのままにやっているイメージです。自分では“テキトー”という言葉が一番しっくりくるんですが、自由な表現と言われるのも多分そういう理由なんじゃないかなと思います。実はダンスって“テキトー”が一番難しいんですよ。スキルやテクニックももちろん大事だけど、上手か下手かよりも楽しく自由に適当に踊るのが格好良いと思うんですよね」─SoraKiさん独自のスタイルが出来上がるまでに、どんな人や物事から影響を受けたのでしょうか?SoraKi「一番は地元・湘南の先輩たち。ダンスや音楽だけじゃなくて、カルチャーとか遊び方、考え方まで、格好良いものを全部背中で示してくれたんです。さっき言った遊びの延長線上みたいな自分のスタイルも、先輩から学んだカルチャーがあるからこそ。自分を作り上げてくれた存在と言ってもいいほどだし、今でもかなりお世話になってます。それと、師匠であるYOSHIEさんにはものすごくたくさんの学びを与えてもらえていますし、もともとダンスをはじめたきっかけになった姉も、ルーツという意味では強く影響を受けていると思います」─SoraKiさんはダンスを通じて何を伝えたいと考えていますか?SoraKi「正直なところ、伝えたいことはないんですよ。その場に流れている音楽と一体になってそのときの気持ちとか雰囲気のままに踊っているから、特に意識していることとかルールやマナーみたいなものもないんです。自分としてはダンス自体をもっと自由に楽しんでもらいたいという気持ちしかなくて。どう受け取ってもらってもいいし、ただ楽しんでもらえるだけで最高だと思ってます。強いて言うならダンスの地位を上げたい、ということくらいかな」─今回のコラボレーションアイテムは、YOSHIROTTENさんにデザインを依頼されたと伺いました。どのような経緯で制作が実現したのでしょうか?SoraKi「もともとYOSHIROTTENさんのことは知っていて、すごい人だとは感じていたんですけど、昨年の春に国立競技場で開催された『SUN』というプロジェクトのインスタレーションに行ったとき、そこで見た作品に一目惚れしちゃいまして。漠然と一緒になにかつくることができたらいいなぁと思っていたんですが、ちょうど今回このコラボレーションTシャツの話が持ち上がったとき、今だ!と思ってお願いした、という感じです。夢が実現して本当に嬉しいです」─『SUN』は365日の太陽をさまざまな色で表現した作品群ですが、今回採用したアートワークはSoraKiさんの誕生日(7月13日)のものだと伺いました。SoraKi「そうなんです。365日あるって聞いたら、やっぱり自分の誕生日を探すじゃないですか。で、インスタレーションのときにいざ見てみたらブルーとかエメラルドグリーンとか自分の好きな色ばかりで構成されていて運命的なものを感じたんです。まさにTHE D SoraKiを表した色づかいだ、って勝手に思って」─制作にあたってデザイン面などでYOSHIROTTENさんにどのようなリクエストをしましたか?SoraKi「基本的にはお任せでした。そのあたりは、やはりアーティスト自身が作品を一番理解していると思いますし、僕自身のことも踏まえてデザインしてくれると思ったので。実際出来上がったアイテムを見ても、プリントの入り方や質感は想像以上で格好よかったです。Tシャツ自体もシルエットが好みで嬉しかったですね。このTシャツの形は、オーバーサイズで着ても身幅がワイドすぎなくてダンス映えするんです。胸のアイソレーション(体の一部だけを動かす技術)なんかは、体にある程度フィットしていた方がしっかり見せられますから。ロングスリーブの方も、袖丈がちょうどよくて自分好み。いつかこのコラボレーションTシャツを着てバトルに出たいです」─では最後に、SoraKiさんにとってTシャツとは?SoraKi「仕事道具というか消耗品というか、まさに自分にとってなくてはならないアイテムです。本番の衣装としてはもちろん、練習のときにも着ますし、ファッションアイテムとしても大好き。考えてみると、一年を通してほとんど毎日着ているものなので、Tシャツがない人生は考えられないですね」08遊びの延長線上にある“テキトー”こそTHE D SoraKiの心揺さぶる表現の源泉
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