【公式】デジタルカタログ 2024SS LOOK BOOK | United Athle(ユナイテッドアスレ)
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のものに循環の仕組みがあると佐藤氏は語る。「KURKKU FIELDSでは、どこを見てもすべてがひとつの環でつながっていることを感じてもらえると思います。例えば、飼っている動物の糞やレストランから出る生ゴミを堆肥にして資源として利用することもそうですし、太陽光発電で持続可能な農場経営を目指していることもそう。さまざまなかたちで、循環・サステナブルな仕組みを取り入れているんです。もちろん、このような目に見える取り組みだけでなく、前述したようにコロナ禍で学生さんたちとの交流が増えたという事例のような目に見えない循環もあります。こういった仕組みづくりこそが、私たちの使命ですし、社会のモデルケースにもなりうると思うんですね。KURKKU FIELDSの中で完結するのではなく、情報やノウハウをオープンソースにすることで、体験してくれた人から広がってほしいと思っていて。ここに来て気づいたり感じたりしたことを、今後は自分なりにアクションを起こしてみよう、というきっかけとなるプラットフォームでありたいんです。未来を担う子どもたちはもちろん、一緒に来てくれる親や先生たち、ひいては行政の人々から企業まで、年齢や立場に関係なく、循環の仕組みを知って広げていくための出発点にしたいと考えています」 今回、United Athle Worksとのコラボレーションユニフォーム制作のプロジェクトが実現したのも、この循環の環を広げていきたいとの想いが理由のひとつだと言う。「正直な話、はじめにこのコラボレーションのお話が持ち上がったときは少し迷ったんです。ユニフォームを作るなら、理念が共通している環境保護に特化したアパレルブランドと組むという選択肢もあったわけですから。しかし、いろいろとお話をする中で、環境に配慮したUnited Athle GREENというシリーズもあることを知って。昔からエコアクションに取り組んでいるブランドではなく、新たに取り組み始めたブランドだからこそ、一緒にやる意味があると思ったんです。今までアプローチできなかった人々にも私たちの想いを届けられるチャンスですし、それと同時に協業をきっかけにUnited Athleのアクションの一助となればとも思ったわけです。美味しい食べ物を作ることやみんなが楽しめる場所を作ることはもちろん大切だし精一杯頑張っているけど、それだけにこだわるのではなく、こういったアクションをどのように広く伝えられるか、ということを大切にしたくて。オーナーの小林も現場で働く私たちスタッフも、ずっと生き続けるわけじゃない。だからこそ、仕組み作りを通してこの想いをより広く、より多くの人に届けられるかをこれからも考えていきたいですね」56

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