【公式】デジタルカタログ 2024SS LOOK BOOK | United Athle(ユナイテッドアスレ)
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1997年生まれ、米国・ヴァージニア州出身。中国系マレーシア人の父と韓国人の母のもとに生まれ、大分県で育つ。幼少期から、韓国、マレーシア、シンガポール、カナダ、アメリカに滞在し、多様な文化・言語に触れ幅広い経験を積む。2021年11月、シングル『Period.』でデビュー。2023年9月リリースのEP『WE’LL DIE THIS WAY』が最新作。Instagram: @skaai_theprofSkaai 日本語・英語・韓国語を自在に操り、他とは一線を画す独自のスタイルでシーンでの存在感を高めている新鋭ラッパー・Skaai。彼の“オリジナル”はどこから生まれているのか、コラボレーションアイテムに込めた想いとともに、その原点を探る。─さまざまなバックボーンやルーツを持つSkaaiさん。自身のオリジナリティについての考えを教えてください。Skaai「多くの場所でいろいろな経験やたくさんの学びを得てきましたが、本質的にはそれらを“繋げる”というスタイルこそ僕のオリジナリティだと思っていて。経験や学びを一度自分の中で抽象化して、それらを繋げて具体化する、みたいな工程を昔からやっているんです。おそらくその考えのもとになったのは、子供の頃に父の影響で知ったスティーブ・ジョブズ。彼がスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチの中に、“Connecting the dots”という話があるんですが、簡単に言うと過去の経験が当時は思いもよらなかったところで活きる、というもので。今楽しいと思えることをやるのが一番いいと思うんですよ。自分に対するある種ポジティブな言い訳とも言えるんですが(笑)」─活動を通して伝えたいメッセージはありますか?Skaai「そのときどきによっていろいろ変わりますが、なにかメッセージを伝えるというより、自分の今の気持ちを大事にして向き合うことを大事にしています。テーマがあってそれに向かって制作するよりも、前述のように、今のヴァイブスはこれだ、という“点”を打っていくという方が性に合っていると思うんですよね」─今回のコラボレーションTシャツはSkaaiさんの一日の行動をテーマにしていると伺いました。Skaai「バックプリントには普段の習慣を落とし込んでみました。“Write Lyrics”とか“MAKING MUSIC”のようなミュージシャンらしいこともあれば、“Sink in Anxiety”とか“Deep in THOUGHT”みたいに不安の渦に埋もれたり深く考える自分の特性もあえて入れています。フロントには“DONʼT WASTE MY TIME!!(俺の時間を無駄にするな)”とオフェンシブな文言を入れて、ちょっとまわりを牽制しつつ自分自身の今の気持ちを正直に表現してみました」─バックプリントはキャリア初期からSkaaiさんの楽曲のビートメイキングからプロデュース、アートワークまで手掛けている盟友のuin(ユイン)さんがご担当されたとか。Skaai「uinとはお互い無名の頃からの付き合いなんですが、僕とは性格が真逆というほど違うんですよ。僕は熟考してから動くタイプだけど、彼はリスクや壁を度外視して面白そうだったらすぐにやってみるタイプ。その上、ある程度形にするところまでこなしてしまう人間なんです。だから、ビートメイカーやプロデューサーだけでなく、グラフィック、ひいては今回のコラボレーションアイテムのデザインまで手掛けられるんですよね。彼にできて僕にできないことがあるし、その逆もまた然り、という感じの相棒です」─今回使用したUnited Athleのボディはいかがでしたか?Skaai「実は、今まで僕が作ってきたアパレルのマーチャンダイズは全部United Athleのボディなんですよ。もともと、初めてグッズを制作するときにまわりから勧められたのがきっかけなんですが、質感とか着心地が一番理想に近かったんですよね。だから、今回のアイテムもバッチリ理想通り。ちなみに、刺繍は初めての試みだったんですが、刺繍ならではの重厚感とか立体感がうまく出てくれてこれも満足しています。デザインの内容も自分自身の今の気持ちが反映されているものなので、日常的に着て楽しみたいですね。ボリュームのあるボトムスにあわせて着こなしたいなと思っています」─今回のコラボレーションに限らず、クリエイションにおいて大切にしていることを教えてください。Skaai「ドキドキできるもの、ヤバいと思えるものじゃないと世に出さない、ということが一番のこだわり。例えば音楽なら、ふと浮かんだメロディラインにフレーズがバシッとハマったときにこそ、リリースしたいなと思えるんです。それと、表現方法も音楽に限定せず、今回のコラボレーションのようにアパレルであってもいいし、小説とか映画みたいな形も面白そうだなと思っていて。あくまで自然体で自分らしく、納得のいくものを表現していきたいです」52点と点を繋げることで見えるSkaaiならではのオリジナル

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